こんにちは。
pythonで一番難しいのは、anacondaを用いて環境構築を行う点にあります。特に普段使いの環境を他のPCに移す際には、いろいろとうまくいかない点があることがあります。
一般的には、Anaconda promptからyamlファイルを生成して、yamlファイルを他のPCで読み取って環境構築する方法が有名ですが(本ブログでも紹介しています。参考URL:https://himahimaknowledge.blogspot.com/2021/03/anacondayml.html
)、自分でダウンロードしたファイルからpip コマンドなどを打って環境構築をした場合にはうまくいかないケースが割とあります。
私の場合には、リハビリテーションに関する動作分析の環境構築を行うために筋骨格解析ソフトウェアのAPIをローカルからダウンロードして直接構築したのですが、ほかのPCに移したときにうまくいかないケースがありました。
そういったケースにも対応できるようにAnaconda環境を移す方法について今回は紹介していこうと思います。
Anacondaで作った環境を移すのは意外と簡単。フォルダを移すだけで意外といける。
yamlファイルを使わないで他のPCで作ったAnacondaの環境を新たなPCに移すのは意外と簡単です。
実は環境を構成するフォルダをそのままコピーして、しかるべきところに張り付けるだけAnaocondaの環境は移動することが可能です。
Anacondaの環境を構成するフォルダがどこのディレクトリにあるかというと、以下の場所にあるのが一般的だと思います。ここではWindowsのケースについて紹介します(Macは持っていないのでちょっとわかんないです)。
Cドライブ(Windouws(C:)と書いている場所)→ユーザー→
PCユーザー名→anaconda3→envs→移したい環境名
大体の場合にはこの階層にあると思います。
ここにある環境名のフォルダをそのままコピーして、移したいPCの全く同じ場所にペーストしてやれば準備完了です。
環境をコピーした後は、Anaconda Promptからconda activate ○○で使えるようになります。
Anacondaの環境を単にしかるべきディレクトリにコピペしただけでは、環境を適用することはできません。環境適用するためにはもう一つ工程が存在します。
それに使用するのがAnaconda Promptになります。これはAnacondaの操作に特化したコマンドラインだと思っていただければと思います。
これはパソコンの中のどこにあるのかというと、Windowsボタンを押して「すべてのアプリ」を選択。そしてその中の「Anaconda3」をクリック。そうするとその中にAnaconda Promptがあります。まずはそこをクリックするところまで行きましょう。
そこまでまで行った真っ黒い画面が出てくると思いますが、そこに以下のコマンドを入力しましょう。
conda activate ○○(○○は自身が移した環境)
これ以降はIDEのspyderが入っていることが前提になるのですが、上記のコマンドを打った後にspyderと入力すると、選択した環境が適用されたspyderが起動します。これで自身で移したAnaconda環境を使用することができます(Visual Studio Codeは使ったことがないのでちょっとわかんないです。すみません)。