前回紹介した、pythonの開発環境をAnacondaを経由して作成する記事(https://himahimaknowledge.blogspot.com/2025/01/anaconda-start.html)を見てもらうと、基本的なpythonの開発環境が整いました。これをもっていよいよ実際にpythonのコードを書いていく準備が整ったといえます。
今回は実際にpythonを編集するためのエディタ(IDEといいます)の使い方と事前の設定、各項目のごくごく簡単な使い方について紹介していこうと思います。
AnacondaをインストールするとIDEのSpyderがついてくる。
pythonをのコードを編集するソフトウェアにはいろいろあります。一行ごとにコード処理する特性上、処理過程が見やすいことが特徴であるJupyder や拡張機能がめちゃくちゃ多くてコード補完なども豊富なVSCodeなど書くソフトウェア毎に特徴があります。
こういったソフトウェアは使いこなせればかなりコーディングの助けにはなりますが、環境構築やバージョン管理、保存ファイル形式の違いなどもあるので、個人的に最初に触るソフトウェアとしてはイマイチかなと感じています(あくまでも個人の感想です)。
わかりやすさ、余計なことをしなくていいというシンプルな一点で見ると、Anacondaをインストールしたときに既に一緒にインストールさせているSpyderというソフトウェアで十分であると私は考えます(現に私もVSCodeなどに作業環境に移すのめんどくさくて、今でもSpyderのまま使っています。)。
SpyderはAnaoconda Promptと同じところに入っている。
それではSpyderを開くためにはどこを見ればよいのかというと、以前のAnacondaのパッケージのインストールの時に使ったAnaconda Promptと同じところにあります。赤い蜘蛛の巣のようなアイコンが目印なのでそれをクリックすれば開くことができます。
Anacondaを使う上で最初にやっておいたほうが便利な設定についていくつか紹介していきます。一つ目は言語の日本語化です。たいていの場合はSpyderの言語設定は英語になっていることが多いですが、簡単な設定変更で日本語に変えることができます。
Spyderを開いた画面の上の「Tools」をクリックし「Preference」の項目をさらにクリック。ウィンドウがでてくるので、その中のApplicationタブの「Adcanced settings」を選択、そこにLanguageの項目があるので日本語をクリックします。うまくいけば再起動され、以降Spyderは日本語の設定になります。
実際の変更時のスクショがこちらなのでご参照ください。
とくに断りがなければ、以降はこのSpyderが日本語設定にていることを前提に説明していきます。
作った図表やグラフが新規ウィンドウでポップアップされるように設定
次に行いたいのが、Spyderでグラフや図表を作った時の設定になります。デフォルトの設定だと、インラインという設定になっていて、新規ウィンドウでポップアップされません。作った画像のサイズの設定のデバックやGIFデータの作成の際に個人的には、インラインは不便と感じでいるので、こちらの設定を変更します。
先ほどの「ツール」→「設定」をクリックし、IPythonコンソールタブを選択し、その中のグラフィックの部分をクリックします。そうすると「グラフィックスのバックエンド」という項目があるので、その部分の設定を「インライン」から「自動」に変更し、適用をクリック。
そうすることによって以降のグラフや図表を作成したときには、新規ウィンドウで出現するようになります。
実際の設定のスクショはこちらです。
ひとまずはこれでSpyderでコードを書く事前準備ができた。
ひとまず、これでSpyderでコード書くための設定の下準備ができました。他にもいろいろとあるのですが、シンプルに最低限やっておくと便利なものに留めておきました。
今後は画面の見方であったり、基本的なファイルやディレクトリの考え方だったりといった、コード書く上での必要になる基礎知識を別記事で紹介していこうと思います。