Translate

ワード文書で思い通りにならないことが多いパターン2:行の文字数が指定の数にならない

大学のレポート、特に卒業論文などを作っていると、いろいろと体裁を指定されることが多く存在します。このレポートや卒業論文の体裁を整えるというのは意外と厄介で、Wordを使った文書作成の場合にはなかなか上手くいかないことが多くあります。

今回は、そういったWordで文書を作成する際に、行の文字数をしっかり揃えるための方法についておさらいしてみましょう。

何故Word文書の一行当たりの文字数はちゃんとそろわないのか?





ではどうして、せっかくWordの行などの設定をしても、思った通りの文字数とならないのでしょうか?それには、前回紹介した全角と半角の文字の違いや、句読点の設定などが原因となっている



ここではまず一行の文字数がきれいに揃わないかの原因について少しまとめてみたいと思います。

原因1:全角と半角文字が混ざっている

先ほどから出ているように、全角と半角文字が入り混じった文章の場合には、一行の文字数がおかしくなることがあります。

その理由としては、Wordの設定上では、全角の文字数ですべて一行で打った場合にその文字数になるように調整されるからです。

また半角英数字などが含まれている場合には、文字数のカウントがまたよくわからなくなったり、設定によっては、文字間隔が勝手に詰められることもあるので、意外と厄介な存在になりますね。

これは、段落タブの四角をクリックし、その中の体裁タブの中の「日本語と英字の間隔を自動調節する」、日本語と数字の間隔を自動調節する」のチェックを外すことで改善することがあります。

原因2:句読点のぶら下げが設定されている

半角、全角文字の設定の違いなどに加えて、句読点の設定もWordの文字数がそろわない原因として挙げられます。

この設定に関しては、該当箇所を選択して、ホームタブの「段落」タグの四角をクリックし、その中の体裁の項の「句読点のぶら下げ」のチェックを外すことで設定を変えることが出来ます。

ただし、この機能は意外と便利で、文頭に句読点が来ることを防いでくれる機能でもあるので、必ずしも悪い機能ではないことを留意しておきましょう。

原因3:標準スタイルと現在のフォントが違う

文字数は主に標準スタイルのフォントを参照して設定されております。そのため、標準スタイルと文字の大きさが異なる場合には、当然指定した文字数で一行が送られない場合があります。

そのため、現在Wordで現在使用しているフォントの大きさやスタイルが標準スタイルと異なるかを事前に確認しておく必要があります。

なおこの設定の確認する、もしくは設定変更する場合には、ホームタブのフォントの項の右下の四角をクリックして自分が設定したいフォントのスタイルやフォントサイズを選択して、「規定に設定」することで、設定を変更することが出来ます。

原因4:カーニングが設定されている

Wordにはカーニングという機能があります。カーニングとは、英字の文字同士との文字間隔が自動で調整する機能があります。この機能も他のぶら下げとか自動調節と同じように、文字数が詰まってしまうので、文字数がおかしくなる原因になります。

こちらの設定を外す場合には、フォントタブの右下をクリックし、その中の詳細設定の中のカーニングの項を外すことで設定することが可能です。

大抵の場合は、「原稿用紙の設定」で解決

Wordの文書でいろいろな設定があらかじめデフォルトで決まっており、設定を変更するのはなかなかめんどくさいだけではなく、そもそもそれらの原因を一つ解決したところで、根本的な解決に至らないことも多いです。

たいていのレポート課題や卒業論文の場合には、Wordのテンプレートがあり、行は何列で、一行当たりの文字列は何文字といったスタイルは大体指定されているのが通常です。

そういった中でも、比較的簡単に解決できる方法としては、「原稿用紙の設定」を利用することです。この設定では基本的にどんなことがあっても、その文字数と行数の通りにしてくれうのでおすすめです。


しかし既存の文書でいきなり原稿用紙の設定にすると、体裁が崩れることがあるので、十分注意するようにしましょう。

設定方法は簡単で、段落タグの「原稿用紙の設定」を選択し、自身が指定したい行数(卒業論などで指定されている形式)と文字数を入力するだけです。フォントのスタイルによって設定できない行数や文字数があるので気を付けましょう。